関西の議論

「マッチ」って何? かつての生活必需品も生産量激減、あの名作童話を知らず…使うのは線香ぐらい

 かつて生活になくてはならない必需品だったマッチ。だが、その国内生産が激減している。出荷量は戦後最高の昭和48年から、昨年は80分の1近くにまで落ち込み、今年3月末には最大手メーカーがマッチ製造から撤退した。大阪の街頭で「マッチを使うか」と聞くと、ほとんどの人が「ふだんは使わない」と答え、マッチという言葉を理解できない人もいた。アンデルセンの名作童話「マッチ売りの少女」のストーリーがはっきり分からないという回答もあった。マッチなくしては成立しないこの名作童話を理解できない人々が、現れる日が来るのだろうか。(張英壽)

「炭酸飲料?」「歌手?」使うのは30人に1人

 大阪・ミナミ(大阪市中央区)の屋外喫煙所。たばこを吸う人たちはライターを使って火をつけ、マッチは全く見かけない。

 この喫煙所周辺で主にたばこを吸う20〜60代の男女30人に「マッチを使うか」と聞いたところ、「大学の実験で使う」という1人を除き、ふだん使っていないという答えが返ってきた。

 「マッチ? マッチ? マッチ? 何ですか。ライターのことではないですか」

 マッチの画像を見せると、「初めて何のことがわかった」と答えたのは、大阪府八尾市のフリーターの女性(22)。「10年くらいマッチという言葉は使っていなくて、忘れていました。小中学校で、アルコールランプの火をマッチでつけたけど、久々すぎて何かわからなかった」

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