外来魚釣り上げ名人、今年度から通年化 滋賀県、条件緩和 参加幅広く - 産経ニュース

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外来魚釣り上げ名人、今年度から通年化 滋賀県、条件緩和 参加幅広く

 琵琶湖の生態系に悪影響をもたらす外来魚を駆除するため、県は釣った外来魚の量に応じて段位を認定する「外来魚釣り上げ名人事業」を今年度から通年化する。期間限定で試験実施した昨年度に目標の3倍以上の成果を上げたことを受け、本格実施を決定。参加者の意見を踏まえ、今年度は初段の条件を緩和するなどしてより幅広い人に参加してもらう考えだ。

 事業では、登録者が琵琶湖で釣り上げた外来魚の種類や重さを報告書に記入し、毎月県へ提出。年度内に釣った外来魚の重さで段位が認定され、認定証が交付される。

 昨年度は5〜12月に実施し、56人12団体が参加。釣り上げた外来魚の総重量は約3・7トンで、目標の1トンを大きく上回った。参加者へのアンケートでは「漠然とした釣りに目標ができるのが良い」などとおおむね好評だった一方で、「個人と団体で認定基準がちがうのは不公平」などの指摘も上がった。

 今年度はこうした意見を踏まえ、個人と団体の認定基準を統一。また、初心者や子供たちなど幅広い人に参加してもらおうと、初段認定の基準を30キロ以上から10キロ以上に引き下げた。一方、460キロを超えたら名人に認定。3年連続で名人になると殿堂入りし、知事から感謝状が贈られる。

 琵琶湖をめぐっては、近年ブラックバスやブルーギルなどの外来魚が繁殖。ホンモロコなどの固有種を脅かしていたことから、県が平成15年度に湖岸に釣った外来魚を入れる回収ボックスや回収いけすを設置している。

 県琵琶湖政策課によると、設置翌年の16年度には計40・4トンの外来魚が回収されたが、近年は外来魚の生息数の減少などに伴い、回収量も減少傾向にある。ただ、事業を実施した昨年度は18・6トンで、27年度から4トン以上増加した。

 同課は「事業をきっかけに外来魚の問題に関心を持った人も多いと思う。継続することで多くの外来魚を釣り上げていただき、さらなる駆除を進めていきたい」としている。

 事業への登録方法は、郵送や電話、メールなどで受け付ける。問い合わせは、同課(電)077・528・3485。