東京電力福島第1原発事故の対策を怠ったとして、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力の勝俣恒久元会長(77)ら旧経営陣3人について、東京地裁(永渕健一裁判長)は24日、初公判の期日を6月30日に指定した。開廷は午前10時。
ほかに強制起訴されたのは、武黒一郎(71)と武藤栄(66)の両元副社長。
起訴状によると、3人は高さ10メートル超の大津波が襲来し、原発の電源が失われて原子炉の炉心に損傷を与える事故の発生を予見できたのに、適切な措置を講じる注意義務を怠り、平成23年3月12〜14日、原子炉建屋の水素爆発によって13人にけがを負わせたほか、病院の入院患者を長時間待機の伴う避難を余儀なくさせるなどした結果、計44人を死亡させたとしている。