原発最前線

デブリに挑む 初めて撮影された「福島第1」1号機格納容器の底部 技術者が直面した「想定外」

【原発最前線】デブリに挑む 初めて撮影された「福島第1」1号機格納容器の底部 技術者が直面した「想定外」
【原発最前線】デブリに挑む 初めて撮影された「福島第1」1号機格納容器の底部 技術者が直面した「想定外」
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 原子炉格納容器の暗闇の中に、さびたような茶色いバルブ、落下物、そして大量の堆積物が、次々と姿を現した。今年3月、東京電力福島第1原発1号機で行われた格納容器の内部調査。自走式ロボットの開発、遠隔操作などに現場責任者の一人として携わった日立GEニュークリア・エナジー主任技師、岡田聡さんは「燃料デブリ(溶け落ちた核燃料)は見えなかったが、今まで全然分からなかった格納容器底部の状況がこれだけ分かるようになった。大きな成果だと思う」と胸を張った。(社会部編集委員 鵜野光博)

「ピーモルフ」投入

 3月18日午前。白いタイベックスーツ(防護服)に身を包んだ作業員4、5人が、内径10センチのガイドパイプを通じて、自走式調査ロボット「ピーモルフ」を格納容器内部に投入した。ピーモルフはパイプからの投入時には長さ約70センチの棒状で、「コ」の字型に変形しながら、グレーチングと呼ばれる作業用の格子状金網に乗り、その後は有線による遠隔操作で移動する。名前の由来は、格納容器の略称「PCV」と、昆虫の形態変化を意味する「メタモルフォーゼ」だ。

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