政界徒然草

「ポスト安倍」で首相に対決姿勢の石破茂氏「憲法改正で妥協しない!」 吉と出るのか それとも…

 「私に限らず、総裁選に名乗りを上げる者は、憲法9条の改正問題を絶対避けて通ってはいけない。自民党は何のためにできた党なのかという、結党の原点に立ち返るべきだ」

 石破氏は5月15日のテレビ朝日番組でこう訴え、来年秋の総裁選で9条改正を争点に掲げる考えを打ち出した。「来年の通常国会に案を出せればベスト」(下村博文幹事長代行)との声もある中で、石破氏は総裁選の時期まで改憲論議を引っ張りたいところだ。

 9条に限って言えば、連立相手の公明党は「国防軍」を明記した自民党改憲草案に対する忌避感が強い。9条の規定を維持して自衛隊を明文化するという5月3日の首相のメッセージは、公明党へのアピールでもあったといえる。

 妥協せず、党改憲草案を尊重して憲法改正を実現するという石破氏の主張が正論であることは間違いないだろう。ただ、結果を重視する首相に対抗するには、9条だけではない自らの憲法改正構想を明らかにし、自民党内はもちろん他党の理解や協力を得ることが不可欠だ。総裁選に向けて石破派(20人)の勢力拡張も必須となる。石破氏の「妥協しない」姿勢は吉と出るのか、それとも…。

(政治部 清宮真一)

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