南魚沼の山菜からも基準超セシウム検出 新潟

 県は19日、南魚沼市の山中で採取した山菜「こしあぶら」1点から、食品衛生法の規格基準を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。同市の山菜で、基準を上回る放射性物質が確認されたのは初めて。

 県食品・流通課によると県央研究所が18日に検査したところ、1キロ当たり150ベクレルの放射性セシウムが検出された。国の基準値は同100ベクレルで、1・5倍にあたる。

 基準を超えたこしあぶらは販売に出されていなかったものの、県は市町村やJAなどに、当分の間は同市産のこしあぶらは出荷を自粛するよう要請した。

 県は、魚沼市の農産物直売所で扱っていたこしあぶら1点から、基準を超えるセシウムが9日に検出されたことを受け、周辺地域について調べていた。

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