同連盟は「大都市では家賃などが抑えられることにメリットを感じる入居者が多く、地方都市ではほかの入居者との交流などが魅力になっている傾向がある」と分析する。
近年は、共用スペースで楽器演奏ができる物件、庭で野菜作りなどが楽しめる物件、入居者を女性に限定する物件、大きな本棚がある物件などが登場し、多様化が進んでいる。
京町家に暮らす
不動産会社の八清(京都市下京区)は、京町家造りの建物を改修したシェアハウス5件を展開。家賃は4万2千円〜8万7千円(共益費別)で、町家住まいに憧れる若者に人気が高く、満室が続いている。担当者は「入居者の好みや性格が似ていることが多く、運営しやすい」と話す。
同社の物件「京だんらん東福寺」(同市東山区)で約2年暮らしている会社員の小林祐太さん(27)は「最近、配属先が変わって通勤に2時間かかるようになったが、町家の落ち着いた感じなどが気に入っているので引っ越すつもりはない」と話している。