兵庫知事選 18歳も投票を 姫路市選管、高校で出前講座

実際の投票箱や記載台を使って模擬投票を行う生徒たち=姫路市別所町北宿
実際の投票箱や記載台を使って模擬投票を行う生徒たち=姫路市別所町北宿

 選挙権年齢が「18歳以上」となって初めての知事選(6月15日告示、7月2日投開票)を控え、姫路市選挙管理委員会は17日、県立姫路別所高校(同市別所町北宿)で選挙出前講座を開いた。本物の投票箱などを使った模擬投票も行い、3年生約180人が選挙の流れを体験した。

 選挙権年齢が「18歳以上」となった昨年の参院選で、同市の投票率48・67%に対し、18、19歳の投票率は38・77%と低かったことから、若い世代に選挙に関心を持ってもらおうと、市選管が企画した。

 同校体育館には本物さながらの投票所を開設。市選管職員が選挙の意義や投票の流れなどを説明した。生徒らは、戦国武将の織田信長▽豊臣秀吉▽徳川家康-の3人を候補者に見立てた模擬投票に臨んだ。

 体育館には開票所も再現され、一部の生徒らが投票用紙の分類や計数機を使った集票などの開票作業を行った。開票結果は、103票を集めた信長が45票の家康を大きく引き離し、当選を決めた。

 模擬投票に参加した正城尊都(たかと)さん(18)は「投票の流れを初めて知ることができた。知事選ではぜひ一票を投じてみたい」と話した。

 市選管は「参院選では18、19歳有権者の投票率が低かったが、知事選では高くなるよう啓発活動に力を入れたい」としている。

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