新英国へ 6・8総選挙

外交路線転換進めるメイ首相 中国との「蜜月」解消、対露強硬「核先制も辞さない」

 6月8日の総選挙での勝利を目指すメイ英首相が、キャメロン前政権までの外交路線の転換を進めている。対米関係を重視し、中国やロシアの封じ込めを図る戦略だ。(ロンドン 岡部伸)

 ロンドン郊外のチェッカーズ(首相別荘)。4月28日、安倍晋三首相を招いたメイ氏は「南シナ海、東シナ海で緊張を増大させることに反対する」と述べ、海洋進出を強める中国への警戒感をにじませた。

 南シナ海周辺には、英連邦を構成するオーストラリア、シンガポール、マレーシアなどがある。他人事ではないメイ氏は1月の訪米時も「国際情勢で日増しに独断的になった」と、ロシアと並んで中国を名指しで批判している。

 キャメロン前政権は中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)にいち早く参加するなど、中国に擦り寄った。欧州連合(EU)を離れる英国にとり、世界2位の経済規模を持つ中国は無視できない存在だが、安全保障面から中国投資に懸念を抱くのも、メイ氏の偽らざる本音だ。

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