政界徒然草

鳩山由紀夫元首相が再び珍妙な持論を雑誌で披瀝 封印していなかった「日本列島は日本人だけのものではない」

 もっとも、その使われ方は約8年前と今では異なる。幹事長時代はニコニコ動画で「定住外国人は税金を納め、一生懸命頑張っている。その人たちに参政権ぐらい当然付与されるべきだと思っている」と語っており、「日本人だけのものではない」ことを、永住外国人に地方参政権を付与すべきだとする考えの根拠にしている。

 ちなみにこの主張について、国士舘大の百地章特任教授は21年10月23日付の本紙朝刊「正論」欄で「国家とは政治的な運命共同体である。それ故、わが国の運命に責任を持たない外国人に対しては、たとえ地方参政権であっても認めることはできない」と喝破している。

 追い打ちをかけるように、ジャーナリストで元旧民主党衆院議員の木下厚氏は、27年1月10日に発行した著書『政治家失言・放言大全 問題発言の戦後史』(勉誠出版)で「納税は道路、水道、消防、警察などの公共サービスを受けるための対価であって、参政権付与とは関係がない」と指摘している。

 さて、今回はというと、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設について「1300のまだ分類されていない生物種があるんだという。その中には当然絶滅危惧種とか、あるいは新種だってあるかもしれない。それが全く分類もされないまま、強引に基地、飛行場を作るために埋め立てられようとしている」と主張。

 その上で、日本列島は「日本人だけのものじゃなくて(中略)人間以外の生物、みんなのものなんですよ。そういった声なき声を無視するような、強引なやり方ということで進めている」と話している。生物の声にも耳を傾けよといわんばかりだが、市街地に位置する普天間飛行場の危険性を早急に取り除くことがいかに重要かは、もはや論をまたない。

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