米慰安婦像撤去訴訟 目良浩一代表が報告会 「英語で世界に発信していく」

米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像
米カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦像

 米カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像撤去訴訟の原告の1人で、米国在住の日本人らで作るNPO法人「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」の目良浩一代表が15日、東京・永田町の参院議員会館で支援者への報告会を開いた。目良氏は約3年間に及んだ訴訟の意義について「日本政府は以前、慰安婦問題は放置していても何とかなると考えていたようだが、最近は対処しないといけないと考えるようになった。非常に好ましい変化ではないか」と語った。

 報告会には、日本のこころを大切にする党の中山恭子代表や自民党の山田宏参院議員らGAHTの活動に賛同する国会議員が出席した。中山氏は「真実ではない事柄で日本の名誉が傷つけられる。小さな力だが、私自身も懸命に名誉回復のために動いていきたい」とあいさつ。山田氏は「目良先生が投じた一石は、『日本は黙っていないぞ』ということをきちんとさせる意味でも大きなことだった」と目良氏をたたえた。

 目良氏は、今後のGAHTの活動について「英語でどんどん世界に発信していく決意だ」と強調。英文の出版物などを通じて国連に働きかけるなど、慰安婦問題で損なわれた日本の名誉回復に引き続き取り組んでいく考えを示した。

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