衝撃事件の核心

「カイショウあると言ったのに!」〝運命〟の仏人男性から突然の別れ…女性が婚約破棄訴え怒りの提訴

「京都で家を買おう」

子育てや家族、2人は将来を見据えた会話を重ねた。美咲さんの弟2人も含め、みんなで温泉旅行にも行った。その際、エリックさんはこんなことを話した。

「フランスのモンペリエに1400万円の不動産を所有している。京都に住むならそれを売って、京都で家を買うことができる」

「子供ができたらインターナショナルスクールに通わせよう」

美咲さんの中では、すでに婚約しているのも同然だった。一方、とんとん拍子に話が運び、一抹の不安も覚えていた。出会いからまだ2カ月程度。美咲さんはエリックさんに確かめておきたかった。

「実家に紹介するなら、ちゃんと一緒になれる人じゃないといけない。結婚する甲斐性はあるの?」

甲斐性とは《かいがいしい性質。けなげな性質。物事を立派にやりとげていく能力》(広辞苑第5版)と辞書にある。

美咲さんが求めたのは、精神的にも経済的にも支えるという覚悟のような気持ちだった。

流暢(りゅうちょう)な日本語を操るエリックさんも最初はその言葉の意味を十分に理解していないようだった。だが辞書で調べたり周りの人に聞いたりして「甲斐性はある」と胸を張った。

専業主婦願望があった美咲さんは、その言葉を聞いて安心し、両親への紹介を決意した。

踊る獅子舞、郷里での祝福

年末年始にかけて、美咲さんは実家の九州にエリックさんを伴った。

エリックさんは親族らを前にこんなあいさつをした。「美咲ちゃんと京都に庭のある家を買って、家族になります」。祖母は涙を流して喜んだ。

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