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江戸川で発見の遺体、不明の小1女児と確認

関西の議論

温厚なゾウがなぜ飼育員襲ったのか 原因不明の死亡事故、人気イベント中止のアドベンチャーワールド苦悩

安全優先かイベント実施か

 なぜ、こんなことが起きたのか。「ベテラン飼育員でも、油断すると命を落とす危険がある」。上野動物園(東京都)の井内岳志学芸員はゾウ飼育の難しさを指摘する。「ゾウに人を襲う気がなくても、少し振り回した鼻が直撃するだけで人間にとってはひとたまりもない」

 同園でも約10年前、飼育員がゾウに襲われ死亡する事故があった。事故を受けて同園は、繁殖期になると気性が荒くなる傾向がある雄は飼育員が号令などで誘導し、柵やおり越しに世話をする「準間接飼育」に飼育方法を変更。雌の場合のみ飼育員がおりの中に入り、触れ合いながら世話をする「直接飼育」を行っている。

 一方、10頭以上のゾウを飼育する千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」は、ゾウが出演する迫力満点のショーや直接触れ合うイベントが売り物で、雄・雌とも直接飼育にこだわっている。直接飼育は、飼育員が事故に巻き込まれる危険性が大きくなるが、ゾウと深い信頼関係を築くことができ、けがの有無や日々の体調、機嫌の善しあしなどに気付きやすいというメリットがある。

 広報担当者は「飼育員が触れることができない動物に来園者を乗せたり、餌を与えるため来園者を近づけさせることはできない」と話し、飼育員が安全と判断したゾウのみイベントに参加させるなど、来園者への安全対策も徹底している。

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