衝撃事件の核心

「ここで腹切るわ!」キレた市議がテレビ局で〝切腹未遂〟騒動 政活費報道めぐり直談判 不可解な市幹部同行

「自分がこれだけ一生懸命、何回も説明しているのに、あんたら聞く耳持たんのか!」

話し合いから15分ほど経って次第に興奮してきた左近前市議は、上着の内側に隠していた「タオルで包まれた何か」(松田公室長)を右手で取り出し、テーブルの上に置いた。タオルの中から姿を見せたのは、刃渡り約18センチの文化包丁だった。

「そしたら俺はここで腹切るわ!」

左近前市議はそう叫び、左手で包丁を持ち上げたが、隣にいた松田公室長がすぐさま制止。即座に呼ばれた警備員も「落ち着いてください」と促したが、左近前市議は「俺は落ち着いている。(他者に)危害を加えようと思っているんやない。俺は腹切ろうと思っただけや」と興奮冷めやらぬ様子で応じた。

「なかなか、(包丁を)離してくれませんでしたよ…」と振り返る松田公室長。警備員らに取り押さえられた左近前市議は110番で駆けつけた福島署員に、正当な理由なく包丁を携帯していたとして現行犯逮捕された。

市幹部同行「なぜ公務」

逮捕後、左近前市議は取り調べに「(朝日放送に)文書を提出した後、腹を切るつもりだった」と素直に容疑を認めた。朝日放送広報部は「報道にかかわる話し合いの中で暴力的な行為がなされたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。

それにしても、なぜ市の幹部職員が左近前市議に同行していたのか。

松田公室長は放送があった当時、秘書課長などとして報道対応にあたったほか、他の幹部職員2人も事情を知る立場にあった。こうした背景もあって左近前市議から同行を求められたという。

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