あめりかノート 古森義久

トランプ政権の正しい読み方

 米国のトランプ政権がまた激風に襲われた。今回の原因はトランプ大統領によるFBI(連邦捜査局)のジェームズ・コミー長官の突然の解任である。野党の民主党や反トランプの大手メディアからの攻撃は国家の危機が起きたかのようだ。

 「トランプ氏は昨年の大統領選で自陣営とロシア諜報部が共謀して民主党のクリントン候補を不利にする工作をした疑いを追及するFBI捜査を妨害する意図でコミー長官を解任した」

 こんな解説が大統領選中からトランプ陣営をたたいてきたニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNNから一斉に流される。日本の大手メディアのほとんどもその転用の形で、ニクソン大統領を辞任させたウォーターゲート事件の再現のように報じる。

 だがちょっと待て、である。現地のワシントンで大手メディア以外の情報を少しでも注視すると、この「解説」の欠陥がすぐに浮かびあがる。そのいくつかを指摘し、「トランプ政権の正しい読み方」のささやかな指針としよう。

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