和の要素を結集、新たな舞台「幽玄」 玉三郎、「鼓童」と共演作第2弾

「羽衣」の天女ほか、能楽の代表的演目を舞う坂東玉三郎(岡本隆史撮影)
「羽衣」の天女ほか、能楽の代表的演目を舞う坂東玉三郎(岡本隆史撮影)

歌舞伎の女形の人間国宝、坂東玉三郎(67)が16日から、太鼓芸能集団「鼓童」と共演作第2弾となる「幽玄」を、全国各地で上演する。演出も担う玉三郎は、能楽の代表的演目を題材に「太鼓と歌舞伎の融合地点を見つけたい」と話す。

「鼓童メンバーの『日本のものを創りたい』という声を受けた」(玉三郎)のが出発点となったという舞台。室町初期、能を大成した世阿弥が見た世界をテーマに、玉三郎は「羽衣」の天女として舞うほか、「石橋(しゃっきょう)」の獅子、「道成寺」の花子も披露する。

鼓童メンバーは能楽の囃子(はやし)や謡の稽古も重ねており、メンバーの石塚充(37)は「この1年、稽古を続けているが難しい」と話す。さらに日本舞踊花柳流五世宗家の花柳壽輔ら、舞踊家も参加予定で、和の要素を結集した新たな舞台になりそうだ。

玉三郎は平成12年以降、新潟・佐渡島を拠点に世界的に活動する鼓童と交流。公演の演出を手がけたのち、18年には初共演作「アマテラス」を初演。全国で再演を重ねるヒット作となった。24年から4年間は鼓童芸術監督も務め、今も佐渡に通う。熟知する立場で今回、「鼓童という素材で、どれだけ楽しんでいただけるか」を目標に掲げた。

16〜20日、Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)。(電)03・3234・9999。新潟、愛知、福岡、京都公演あり。(飯塚友子)

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