【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は8日、トランプ政権の安全保障・外交政策に関する補佐官らがアフガニスタン情勢に関し、米軍兵力を少なくとも3千人増派することなどを盛り込んだ新戦略をトランプ大統領に提言したと報じた。
新戦略は、現地のイスラム原理主義勢力タリバンの掃討作戦で米軍の関与を拡大させて戦況をアフガン政府に有利な方向に転換し、タリバンを和平交渉に応じさせるのが狙い。北大西洋条約機構(NATO)にも増派を求めるとしている。
また、オバマ前政権下で定められていた、現地の米軍顧問らの移動に関する制約を撤廃するほか、駐留米軍の規模やタリバンに対する空爆についても、ホワイトハウスではなく国防総省が裁量権を握ることとした。
トランプ氏は近日中に新戦略を実行に移すかどうかを最終判断する。