IR誘致の候補地をマリーナシティに 和歌山県が一本化、関空からのアクセス重視

人気スポット「和歌山マリーナシティ」=TICWAKAYAMA提供
人気スポット「和歌山マリーナシティ」=TICWAKAYAMA提供

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を掲げる和歌山県の仁坂吉伸知事は9日の定例会見で、誘致の候補地を和歌山市南部の人工島「和歌山マリーナシティ」に一本化すると表明した。関西国際空港からの交通アクセスの良さが決め手になったという。

 マリーナシティは平成6年に開催された世界リゾート博の会場で、現在は欧州の風景を模したテーマパークなどが設置されている。

 県はこれまで、候補地にマリーナシティのほか、関空建設時の土砂採取場跡地「コスモパーク加太(かだ)」や同県白浜町も検討してきた。しかし、海外のIR事業者と折衝する中で、マリーナシティを評価する声が高かったため、今後はマリーナシティに絞って誘致活動を推進することを決めた。

 仁坂知事は「マリーナシティは関空に近い、有数のリゾートだということをアピールしたい」と話した。

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