浪速風

「フランスはフランスだから」…誇り高き理念、若きリーダーに

ドゴールは言った。「フランスは世界的国家としての使命を果たさなければならない。その能力があるから、すべてがそう求めるから、フランスはフランスだから」。なんと尊大な言葉だろう。が、それがフランス人の誇りである。フランスがフランスであるための選択だった。

▶EU(欧州連合)から離脱するのか、残るのか。移民・難民を制限するのか、これまで通り受け入れるのか。世界が注視した大統領選は、マクロン氏の勝利だった。ヨーロッパの統合は第二次大戦の反省からフランスが主導してきた。フランスの文化、芸術は、移住した多くの外国人によって花開いた。

▶相次ぐテロなど苦難に直面しながら、有権者は「フランスはフランスだから」の理念に、それも39歳の若きリーダーに未来を委ねた。対して日本は。緊迫する国際情勢に、今こそ憲法改正が求められるのに、「安倍政権による憲法改正は許さない」などと、子供じみた政治から抜け出せない。