首都直下地震で都心の食料備蓄6割不足 帰宅困難32万人、トイレ14時間待ち… 丸の内・大手町地区試算

 首都直下地震の発生時に大量の帰宅困難者が出ると予想される東京都心の丸の内・大手町地区で、食料や水などの備蓄量が6割不足していることが防衛大などの調査で分かった。買い物などで訪れた人がトイレを利用する際の待ち時間は最大14時間超の見込みで、対策の遅れが明らかになった。

 JR東京駅前に位置する丸の内・大手町地区(東京都千代田区)は日本屈指のビジネス街。昼間の人口18万人の大半は通勤者で、さらに商用や買い物、観光などで1日に14万人の訪問者が滞在すると試算。首都直下地震が起きると、計32万人の帰宅困難者であふれかえると推定した。

 千代田区が実施したアンケートに基づく企業の備蓄と行政の備蓄を、訪問者を含む全ての帰宅困難者に均等に配分すると想定。国が確保するよう求めている3日分の備蓄量と比較した結果、不足率は食料63.6%、水61.2%で、いずれも約1日分しかなかった。

 訪問者のトイレ事情が劣悪なことも分かった。携帯トイレは62.7%が不足する上、利用者は地区内の高層ビルなどに殺到。全55棟で1階のトイレを開放した場合、1棟当たりの利用者は男性1700人、女性900人に達し、最大待ち時間は男性14時間21分、女性5時間12分に上るという。

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