単刀直言

森喜朗元首相が『遺書』「JOCはもう最悪」「文藝春秋も度量狭いね」「小池百合子知事は…」

実は文藝春秋を名誉棄損で訴えたんだよ。週刊文春の故なき誹謗中傷記事については法的にきちんと対処すべきだと思ってね。

そうしたら文藝春秋の役員が飛んで来てさ。「引っ込めてくれ」とは言わないんだよ。「原告の本を被告が出すというのはおかしな話だから、なかったことにしてくれ」と。契約金まで俺が全部払ってたのにな。

「じゃあ、俺が訴訟を取り下げたら出版するのか」と聞いたら「それは私の口からは言えません。我々は言論界におりますから言論を押さえ込むことは」だとさ。押さえ込んでるじゃないか。文藝春秋も度量が狭いね。で、出版の話は宙に浮いたんだよ。

そしたら、かつて清和会の番記者だった政治ジャーナリストの秋山光人氏が「これ面白いじゃない。捨てるのはもったいない」と言ってくれてね。幻冬舎が「うちに任せてください」ということになった。

「遺言」のつもりで書いた手記だけど、昨年2月に新薬を投与したら体調が回復してね。まだ死なないのに「遺言」はどうかなと思って「遺書」に変えたんです。遺書なら早い時期に書いて机の中に入れておいてもおかしくないだろ?

(石橋文登)

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