うららの試験的な販売に踏み切った「魚がし日本一 中之島フェスティバルプラザ店」(大阪市北区)の職人、小畑典之さん(39)は「見た目がよく、歯応えや脂ののりもちょうどいい。とても使いやすいすしネタです」と歓迎する。
射水市などは、30年までに年間4万匹の出荷を目指しているという。
回転ずしでトップ
水産大手「マルハニチロ」が今年3月に実施した回転ずしに関する調査によると、よく食べているすしネタ(複数回答)の1位は「サーモン」(46・3%)だった。
特に女性からの支持が高く、「マグロ赤身」(34・2%)や「ハマチ・ブリ」(30・2%)を大きく上回り、6年連続の首位の座を守っているという。
こうした圧倒的支持を背景に、養殖は過熱する。
国内で流通するサーモン類の大半がノルウェーなどからの輸入に頼っているが、うららの発売のほかにも、三井物産がサーモントラウトの陸上養殖事業に乗り出すと発表。近畿大も昨年、陸上完全養殖の「近大サクラマス」の開発に成功している。