爆発的人気のサーモンを作れ 養殖や地域ブランド加速「国産安心感や新鮮さが魅力」

爆発的人気のサーモンを作れ 養殖や地域ブランド加速「国産安心感や新鮮さが魅力」
爆発的人気のサーモンを作れ 養殖や地域ブランド加速「国産安心感や新鮮さが魅力」
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 回転ずしなどで大人気のサーモン。かつては生食は避けられていたが、寄生虫が死滅する冷凍の技術が発達したり、寄生虫を予防できる環境下で育てられた養殖ものが大量輸入されるようになり、爆発的に普及している。その圧倒的人気を背景に、全国各地でサケやマスといったサーモン類の養殖や地域ブランド化が進んでいる。(川瀬充久)

JR西と共同開発

 東京や大阪のすし店に4月27日、富山県射水(いみず)市とJR西日本が共同開発したサクラマス「べっ嬪(ぴん)さくらますうらら」が並んだ。

 川の伏流水で満たした水槽で卵を育て、幼魚が海水に適応できる段階になると、富山湾の水深100メートルからくみ上げた海水のいけすに移して養殖してきたうらら。同月、初出荷を迎えた。

 平成27年から養殖に取り組んできたが、川や海で育てない「完全陸上養殖」のため臭みがなく、餌などの環境を保てるため、寄生虫がつきにくく生食に適しているのが特徴だ。

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