政治デスクノート

蓮舫氏のトンチンカンと勘違いが民進党の足を引っ張っている 忘れられない「国会内モデル事件」のインタビュー

 「これ、おいしいわよ」「産経さん、お酒足りてる?」。テレビで見ていた、眉間に皺を寄せる硬派イメージとはまるで違って、甲斐甲斐しく食事を取り分けてくれたり、お酒を作ってくれたりする蓮舫氏。「蓮舫ちゃん、意外といいオンナだろ」。同席した男性議員は私の耳元でこんなふうにささやいた。確かに、身近に接した蓮舫氏は魅力的な女性に映った。ただ、その好印象と同時に「いかにもテレビ業界を生き抜いてきた人ではあるな」とも感じた。

 その蓮舫氏が世間一般の注目を一気に集めるようになったのは、民主党が政権の座についた直後に始めた例の「事業仕分け」だ。「仕分け人」の一人として、次世代スーパーコンピューター開発費の予算を俎上に載せた蓮舫氏が、「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」と発言し、一気にスターダムにのし上がったのはご存じの通り。

 だが、今思えばいかにも彼女らしい発言といえる。蓮舫氏の発言は常に矛先が固定されていると思う。それは、政府とか権威であったり、日本社会であったりと、「敵」としてはかなりの大物だ。まあ、古き悪しきジャーナリズムの影響をモロに受けているなあという印象は否めないが、ひょっとして彼女の中では、「強敵であるからこそ、自分の正義感が際立つ」という勘違いがあるんじゃないかとすら思わせる。いずれにしても、矛先がほぼ固定されているぶん、矛の可動範囲が狭い。