71歳男性殺害か 同じ階の35歳無職男を逮捕 容疑否認も、逮捕前に「飼犬のことで文句言われた」

現場の集合住宅付近を調べる大阪府警の捜査員ら=平成29年4月29日午後、大阪市大正区(桑村朋撮影)
現場の集合住宅付近を調べる大阪府警の捜査員ら=平成29年4月29日午後、大阪市大正区(桑村朋撮影)

 大阪市大正区のアパート一室で29日、住人の無職、剣持(けんもつ)好夫さん(71)とみられる男性の遺体が見つかった事件で、大阪府警大正署捜査本部は30日未明、殺人容疑で任意で事情を聴いていた同じ階に住む無職、八島茂樹容疑者(35)を逮捕した。「僕は殺していないです」と容疑を否認している。

関与ほのめかす?「顔やほっぺ刺したり切ったりした」

 捜査本部によると、八島容疑者は事件後、行方が分からなくなっていたが、29日深夜、左手に軽傷を負った状態でアパートに戻ってきた。逮捕前の任意の調べでは「顔やほっぺたを刺したり切ったりした。(剣持さんから)飼っている犬のことで文句を言われていた」と関与をほのめかす供述をしていたという。

 逮捕容疑は4月27日午後6時〜29日午後1時前、同区小林東のアパート3階一室で、頭を殴打したり、首などを刃物で複数回突き刺すなどして、男性を殺害したとしている。

 男性の遺体は29日午後1時前に室内で見つかり、首や顔など上半身に数十カ所の刺し傷や切り傷があった。アパートの3階廊下には血痕があったが、他の階からは見つからなかった。3階には2人以外住んでおらず、八島容疑者の関与が浮上したという。

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