産経抄

新たに朝鮮人徴用工の像の設置計画、韓国はひたすら日本に嫌がらせをしたいだけだろう 4月29日

 ひたすら日本に嫌がらせをし、辱めたいだけなのだろう。韓国の市民団体がソウルの日本大使館前の慰安婦像横に、新たに朝鮮人徴用工の像を設置する計画を進めている件である。反日にかける執念におぞけをふるう。

 ▼市民団体は、設置目的を「元徴用工の名誉回復と歴史の清算」だとする。だが、昭和14年制定の国民徴用令はもともと本土の日本人が対象である。19年9月に朝鮮人への適用も始まったが、名誉うんぬんとは関係ない。歴史の清算にも逆効果だろう。

 ▼「日韓関係に好ましくない影響を与え、(公館の威厳を定める)ウィーン条約に照らしても極めて問題だ」。菅義偉官房長官が28日の記者会見で、こう指摘したのは当然である。そもそも40年の日韓請求権・経済協力協定で、「完全かつ最終的に解決済み」なのだ。

 ▼作家の豊田有恒氏はかつて、親韓派で鳴らした。53年の著書『韓国の挑戦』では韓国人に対する差別や偏見を批判し、家族ぐるみで韓国が気に入っていると報告していた。それが3年前の著書『どの面(ツラ)下げての韓国人』ではこう書くに至る。「同じ地球人と考えずに、どこか遠い異星の宇宙人だと考えたほうが、対応法を誤らない」。

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