そんな中、阪急百貨店のメンズファッション専門館「阪急メンズ大阪」(大阪市北区)では、年間を通じて男性用日傘を販売している。夏のシーズン以外にもニーズがあるため、置いているという。昨年夏は約20種類を取り扱ったが、色や価格の選択肢がほしいという消費者の声を受け、今夏には約30種類に増やす予定だ。
阪急メンズ大阪で日傘担当バイヤーの木島卓耶さん(26)は「30、40代の営業職の男性が買っていくことが多い。折りたたみが人気で、ビジネスマンがかばんに入れて外回りをするのでしょう」と話す。そうした商品は無地や控えめな柄で、落ち着いている。
「男も日傘をさそう会」のフェイスブックのフォロワーは400人あまり。創設者の宮武さんは「『男の日傘』は傘業界でも一つのジャンルとして定着してきた。日々着替えるシャツのように、いろんなデザインを愛用してもらいたい」と呼びかけている。(張英壽)