産経抄

名宰相とは器が違うと言ってしまえばそれまでだが… 4月27日

 ▼発言の一部を切り取って批判するとか、しないとかのレベルではない。安倍晋三首相は、同じパーティーでの挨拶の冒頭、今村氏の発言について被災者に陳謝した。異例の対応が、首相の怒りの大きさを物語っている。もちろん、自身の任命責任も免れない。

 ▼なぜ、政治家の失言が相次ぐのか。「血統と金力と腕力、そういうもので政治をやると思っているわけでしょう。ところが、近代デモクラシーは言葉の力でするもんなんですよね。その問題を最初から忘れている」。丸谷さんがある対談で語っている。確かに震災以来、旧民主党政権時代の松本龍元復興相をはじめ、言葉の力を忘れた政治家の顔が、次々に思い出される。

会員限定記事会員サービス詳細