浪速風

もしミサイルが落下したら

30年ほど前のソウルでの体験を思い出した。突然、サイレンが鳴り響いた。何事だろうと戸惑っていると、一緒にいた韓国人男性が地下街へ入れと腕を引っ張る。空襲警報訓練だった。38度線で北朝鮮と対峙(たいじ)する緊張を感じた。内閣官房の「国民保護ポータルサイト」へのアクセスが急増しているそうだ。

▶「弾道ミサイル落下時の行動について」が掲載されている。屋外にいる場合は「できるだけ頑丈な建物や地下街などに避難する」が、近くに適当な建物がなければ「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」。屋内にいる場合は「窓から離れ、できれば窓のない部屋に移動する」。

▶落下の可能性がある時は、緊急速報メールと防災行政無線の特別なサイレン音で知らせるという。着弾までの時間は短いから、それで身を守れるか不安だが、とっさの行動を心得ておく必要がある。緊迫する北朝鮮情勢への関心が高い今こそ、政府はもっと積極的に広報すべきだ。