和風アレンジも登場
約40年前から中東諸国向けにアバヤやヒジャブ用の生地を手がけるクラレは、日本勢の中で約5割のシェアを有し、黒の発色性や風合いの良い素材に定評がある。
同社は、表地は伝統的な黒だが裏にプリントを施し、差し色として着こなせる新素材を約2年前に開発。「ドバイなど富裕層で販売が伸びている」(担当者)という。原油価格の下落により中東市場は減速気味だが、2020年にドバイで万博が開かれるなど経済復調の機運もあり、クラレはムスリム男性向け「トーブ」の市場にも乗り出している。
こうしたムスリム向けファッションに着目し、関西では新たにブランドを立ち上げる中小事業者も出てきた。