その他の写真を見る (1/4枚)
ムスリム(イスラム教徒)の人口増や生活水準の向上を背景に、アバヤやヒジャブなど、ムスリム女性のファッション市場が広がっている。国内外のアパレルブランドや繊維メーカーが参入し、富裕層への売り込みを強化。新感覚のファッションとして、ムスリム以外の需要も期待されている。(田村慶子)
控えめなムスリムファッション
東京で昨年11月に開かれたハラル(イスラム合法)商品の展示商談会「ハラールエキスポジャパン」。食品メーカーを中心に約120社が集まるなか、一際注目を集めたのがアバヤやヒジャブのトレンドを紹介した「モデストファッションショー」だ。
「モデスト」は英語で控えめ、隠すを意味する「modesty」と、最先端ファッションの「mode」の掛け詞。主にムスリム女性のファッションを指す。
黒一色と思われがちだが、ショーでは色とりどりの斬新なデザインが披露された。実際、国によって着られる色や素材はさまざまで、主催したハラールメディアジャパン(東京)の横山真也さんは「ファッション性の高い品が東南アジアなどでは増えている」という。