防衛最前線(119)

海自が誇る水中無人機は「戦略兵器」 日本の機雷掃海能力は世界有数のレベル

【防衛最前線(119)】海自が誇る水中無人機は「戦略兵器」 日本の機雷掃海能力は世界有数のレベル
【防衛最前線(119)】海自が誇る水中無人機は「戦略兵器」 日本の機雷掃海能力は世界有数のレベル
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 四方を海に囲まれた日本にとって、航海の安全は極めて重要だ。有事といえば北朝鮮の弾道ミサイルが真っ先に思い浮かぶが、船舶や潜水艦を破壊する機雷の脅威も無視できない。海上自衛隊は世界でも有数の機雷掃海能力を持ち、艦艇をはじめとした装備も充実しているが、中でも実際に機雷を爆破する上で欠かせないのが、水中航走式機雷掃討具「S10」や機雷処分具「S7」といった水中無人機だ。

 艦艇や潜水艦にとって大きな脅威である機雷には、直接触れて爆発するタイプだけでなく、付近を通過する艦艇や潜水艦を磁気や音響、水圧の変化などで感知して爆発するといった、さまざまなタイプがある。さらに近年は、探知しにくいステルス機雷も増えているという。

 海自が運用している水中無人機のうち、S7はうわじま型掃海艇とやえやま型掃海艦に、より新しいS10はひらしま型掃海艇とえのしま型掃海艇に搭載されている。作業の流れとしては、いずれも船のソナーで機雷の存在を探知した後に発進し、機雷のそばに爆雷を仕掛けてから帰投。S7やS10を回収後に現場を離れ、信号を送信して爆雷を爆発させて処分する。

 以前は隊員が潜って機雷に接近し、爆雷を仕掛けていたが、爆発の危険があることに加え、潜水病にかかる恐れもあった。海自関係者は「水中無人機の登場によって、隊員にかかる負担は大幅に軽減された」と話す。

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