トランプ政権

不法入国者激減、国内摘発は増加…メキシコ国境の「壁」なくとも一定の効果

 【ロサンゼルス=中村将】トランプ米大統領が、看板政策であるメキシコ国境の壁建設の予算計上を先送りする可能性に言及したのは、政権発足後にメキシコ側からの不法入国者が大幅に減少し、壁がない現状でも不法移民対策で一定の成果を得られていることが背景にありそうだ。

 米税関・国境警備局(CBP)によると、メキシコ国境を越えて逮捕された不法入国者は、政権発足前の昨年12月には5万8427人だったが、政権発足後の今年2月は2万3562人、3月は1万6600人と減少した。家族での不法越境も激減している。昨年12月には2万6家族が摘発されたが、今年3月は1889家族だった。

 一方、米国内に滞在する不法移民の摘発は増加した。米紙ワシントン・ポストによると、政権が発足した1月20日から3月13日までに、移民・関税執行局(ICE)が逮捕した不法移民は2万1362人で、昨年同期と比べ32・6%増加した。逮捕者の4分の3は逮捕歴があったが、犯罪歴のない不法移民は5441人に上り、昨年同期比で2倍以上となった。

会員限定記事会員サービス詳細