北朝鮮情勢

中国も緊迫 緊急事態に備え国境に展開 「強行なら後戻りできない段階に」

 【北京=藤本欣也】北朝鮮の朝鮮人民軍創建85年を迎えた25日、隣国の中国でも緊迫した一日となった。中国国営中央テレビは昼のニュースで、朝鮮半島危機をトップで報道し、「中国は関係各国に自制を保つよう求めた」などと習近平政権の土壇場の和平外交を強調。国境から約30キロの小学校では、北朝鮮の核実験を心配しながら授業を行ったほか、国境では中国人民解放軍が緊急事態に備えた。

 最近、連日のように社説で北朝鮮に警告している中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は25日付でも「核実験を強行したら、もはや後戻りできない段階になる」と警鐘を鳴らした。

 中朝国境に近い吉林省龍井市内の小学校では、北朝鮮が昨年9月に実施した核実験の際、校舎が揺れた。核実験場がある豊渓里から約160キロの距離にある。

 「北朝鮮が核実験をしたら児童を校庭に緊急避難させることになっていた。今日は普段通りで何の影響もなかった」。女性教師は25日、産経新聞の電話取材にほっとしたように語った。

 国境警備に当たる人民解放軍が今回の危機で、どのような態勢を敷いているのかは明らかではない。

 ただ、今月中旬以降、英メディアが「国境に約15万人増派された」と報道。米CNNテレビも「空軍が厳戒態勢に入り、爆撃機の活動が活発化している」と相次いで報じた。

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