奈良市立登美ケ丘北中学校が23日、雑草対策として学校の敷地にヒツジ4頭を放牧、ヒツジを歓迎する「歓迎会」が同校で開かれた。9月下旬まで放牧し、地域住民や児童・生徒たちが世話をする。
地域住民や同校などが、同校西側の斜面の雑草の除草や動物とのふれあいを目的に、平成26年から毎年実施。除草目的でヒツジを学校内に放牧する取り組みは全国的にも珍しいという。
ヒツジは奈良県山添村の「めえめえ牧場」から、頭と足が黒いサフォーク種の「クローバー」「とみ」「はな」「めい」の4頭を借りた。
23日は、地域の小中学生や保護者らが参加し、ヒツジの毛刈り体験を行った後、ヒツジを約4800平方メートルの斜面に放牧した。
井貝博之校長(58)は「地域の方々も一体となって、こういった取り組みができることはうれしい。子供たちはヒツジとふれあうことで、動物を大事に思う気持ちを育んでほしい」と話した。