神戸市立六甲山牧場(同市灘区)で22日、恒例のヒツジの毛刈りが行われた。バリカンで毛を刈り込まれ、夏に向けてすっきりしたヒツジたちは涼しげに牧場内を歩き回っていた。
自然に毛が抜けないヒツジの体温が高くなりすぎないように、同牧場では毎年この時期に毛刈りを実施。めん羊舎前に連れてこられたヒツジは、初めは落ち着かない様子だったが、飼育員らに座らされるとおとなしくなり、時折鳴き声を上げながらバリカンで毛を刈られていた。
1頭から5キロ程度の毛が刈り取られ、汚れを取り除くと約3キロの羊毛に。羊毛は牧場内で販売されたり、人形作りの体験講座に使われたりするという。大阪府柏原市の小学3年、山田龍真さん(8)は「さっぱりして涼しそう。小さくなってかわいい」と話していた。
同牧場では5月中旬までに生後1年以上の約180頭の毛を刈る予定で、23日と5月3〜5日にも公開される。