iRONNA発

北朝鮮有事 日本が取るべき選択肢はこれしかない 松竹伸幸氏

 もし北朝鮮が核やミサイルで先制攻撃してくれば、それ相応の「反撃」をするという意図は北朝鮮側に伝えていく必要がある。具体的に言えば、現存のミサイル防衛システムを発動するということだ。今の北朝鮮は核、ミサイルの開発を隠していないわけだから、落ちてくるミサイルを迎撃するのは、国際法上許される自衛措置である。

反撃は自衛の範囲で

 ただ、日本あるいは日米がやろうとする軍事対応が、北朝鮮に核、ミサイル開発をやめさせるための外交努力と矛盾するものであってはならない。北朝鮮が先制攻撃をしない限り、こちら側も武力行使はしない。仮に北朝鮮からミサイルが撃ち込まれた場合は、その発射基地をたたくという程度のものにするということである。

 敵基地を攻撃するというのは、あくまで威嚇であって、抑止するためだという人もいるだろう。ただ、抑止力というのは、相手の意思をくじこうとするものであり、北朝鮮のような「くじけない相手」には効かない可能性だってある。

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