川崎踏切事故

発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー、非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す

【川崎踏切事故】発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー、非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す
【川崎踏切事故】発生から1週間、広がる悲しみ… 検知センサー、非常停止ボタン、事故防止策機能せず、重い課題残す
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 川崎市の京急電鉄八丁畷(なわて)駅前の踏切内で、横浜銀行に勤務する児玉征史さん(52)=横浜市鶴見区=が無職男性(77)を救助しようとして2人とも電車にはねられて死亡した事故は、22日で発生から1週間。当時の詳細な状況が明らかになるにつれ、障害物を検知するセンサーが作動しないなど、踏切自体の安全確保に課題も見えてきた。(岩崎雅子、河野光汰)

 引き返して救助

 「危ない!」

 15日午前9時10分ごろ、八丁畷駅前の京急川崎第1踏切で、児玉さんは踏切内にいた男性に遮断機越しに声をかけた。10秒ほど手招きし戻るようにうながすが、男性はとどまったまま。遮断機を持ち上げて中に入り、男性の腰付近に手を掛けて連れだそうとした直後、走行してきた快特電車にはねられ、2人とも帰らぬ人となった。

 川崎署によると、児玉さんは当時、同駅ホームに向かおうとしている途中で男性に気付き、救助のために引き返したとみられるという。

 男性は現場から約3キロの場所で家族と同居。事故当日は1人でタクシーで踏切近くを訪れ、電車の接近を知らせる警報音が鳴り始めた後、踏切内に侵入したといい、事故はその約45秒後に起きた。事故前に、家族らに「死にたい」と話していたことなどから、同署は男性が自殺したとみている。

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