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兵庫県の淡路島西岸の播磨灘で今年度のサワラ流し網漁が解禁となり、21日朝、洲本市五色町鳥飼浦の鳥飼漁港などで初水揚げされた。五色町漁協によると、漁船23隻が出漁し235本が水揚げされた。主に阪神間や四国へ流通し、島内の飲食店でも「淡路島の生サワラ丼」などとして提供される。
同漁協によると、20日午後6時ごろから漁船が海中に網を入れて回遊するサワラを狙い、1〜2時間で網上げした。水揚げは21日早朝から行われ、体長70センチから1メートルを超える新鮮なサワラが次々と運び込まれて港が活気づいた。水揚げされたサワラは発泡スチロールの箱に氷詰めされ、仲買業者に引き取られた。
漁協によると、近年は漁獲が少ない傾向にあるが、今年度は「スタートとしては平年並み」という。大きなサイズが目立つといい、中には重さ8キロ以上の「特大」サイズもあった。同漁協の福島富秋・代表理事組合長は「色つやも良くおいしそうなものが揚がっている。脂がのってまろやかなサワラ特有の味をぜひ楽しんでほしい」と話した。
漁解禁に合わせ、同漁港では洲本市などが新名物として売り出す「淡路島の生サワラ丼」のPRも行われ、獲れたてのサワラの刺し身を関係者らが試食した。今年は同じく淡路島名物として売り出し中の「淡路島の生しらす」とのグルメ対決イベントが6月30日まで催され、フェイスブック上で人気投票をしてもらうと抽選で30人に淡路島の特産品が当たるという。