--任意加入だと周知されていないことも問題になっている
「『入っていない人はいない』みたいな言い方で加入を迫る例もある。やっている方に悪気はなくても、良いことではない。PTA会費を税金のように考えると、脱税はずるいという話になるが、そういうものではない。ボランティア活動なので、参加するのもしないのも自由というのが原則だ」
--自由にするとやめる人が増えて運営が難しくなるのでは
「運営に関する議論は、活動のこととお金のことを分けて考えたい。活動については、学校の規模にもよるが保護者全員参加でなくても足りるはず。それほど心配する必要はない。どうしても人が足りない活動は、やめるなり縮小するなりすればいい。一方、金銭の面では、学校の運営をPTA会費に頼るというグレーな部分も多く残っていて、学校側が周知を嫌がるケースもある。安易にPTA予算に頼らず、必要なら目的別に徴収すればいい」
--現状では専業主婦に仕事が偏っているというのも課題
「いろんな選択肢がほしい。子供のために仕事を辞めた人、共働きの人、パートの人、母子家庭など違う立場の人が一緒にやるのはいろいろ大変だが、だからこそ交流の場として貴重。自発的に参加しやすいように、たとえば『何月何日何時からこういう活動をします』と日時を特定して参加を募る。やれと言われるといやになるし、義務と感じたら楽しくない」