17〜23日の科学技術週間に合わせ、つくば市内の独立行政法人や企業、大学など36の研究機関や施設が一般公開される。科学の街の恒例行事として、通常は見ることができない場所も公開される。楽しく科学に触れられる機会となりそうだ。(篠崎理)
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「なぜ?から始まるわくわくがステキな未来をつくるんだ」が今年のキャッチフレーズ。公開日時は施設によって異なり、一部は予約が必要となる。
高エネルギー加速器研究機構(KEK)は22日、宇宙創成の謎にまつわる素粒子や物質の発見、成り立ちを調べる実験施設「BellII」を公開。KEKサイエンスカフェでは、お茶を片手に研究者と科学について語り合うことができる。超伝導コースターの実演なども行われる。
国土技術政策総合研究所では21日、バスを使った試験走路での高速走行体験やダムの放流実験、砂防工学実験室などが公開される。
動植物の標本などを収蔵する国立科学博物館の筑波地区の施設も22日に特別公開され、研究員による見学ツアーや普段は見られない筑波実験植物園のバックヤードツアーなどが予定されている。
農業分野の研究施設が多い農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は施設ごとに21、22日に公開。農研機構が育てたニホンナシや新茶などが試食、試飲できるほか、講演会で最先端の農業技術に触れることができる。
公開の詳細は文部科学省研究交流センター(つくば市竹園)に備えた冊子で紹介している。各施設を結ぶ無料循環バスも19、21、23の各日に運行される。
施設や循環バスの問い合わせは同センター(電)029・851・1331。