蜂蜜にボツリヌス菌 男児死亡で改めて注意喚起「1歳未満の乳児に与えないように」

 一方で、死亡した男児に与えられた蜂蜜には表示があったといい、小さな表示だけでは注意喚起になりにくいのも事実。食をめぐる問題に取り組む消費者団体「食のコミュニケーション円卓会議」の市川まりこ代表は「安全にかかわる内容は見ただけで分かるようにパッケージの表に大きく表示すべきだ」とし、「乳幼児の窒息事故をきっかけに表示が始まったこんにゃくゼリーのような警告マークを業界が作ってはどうか」と提案している。

 ■腸内で強い毒素産生

 乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられるボツリヌス症。主にボツリヌス菌に汚染された蜂蜜を食べることで発症し、便秘や筋力の低下、呼吸困難などの症状が出て、死亡することもある。

 ボツリヌス菌は自然界に広く存在し、芽胞を形成する。蜂蜜はこの芽胞に汚染されていることがあり、腸内が未発達な1歳未満の乳児が食べると腸内で芽胞が発芽し、強い毒素が産生され発症する。過去には自家製の野菜スープや井戸水が感染源とみられる例も。芽胞を死滅させるには120度で4分以上の加熱殺菌が必要で、家庭の調理では難しい。1歳を超えれば発症しない。