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終わらない韓国の「謝罪要求」…鳩山由紀夫元首相「土下座」もやっぱり効果ゼロ

 日本政府は4月、一時帰国措置を解除して長嶺安政駐韓大使を帰任させたが、韓国政府は一昨年末の「日韓合意」破棄を主張する国内世論に配慮するかのように長嶺氏との積極的な面会を控えている。鳩山由紀夫元首相はかつてソウル市内の西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)で土下座をし、日本の朝鮮半島統治に対する謝罪を示したが、「誠実な謝罪」を日本に求める声は今も続く。

「外交的欠礼」と

 日本政府は、長嶺氏の帰任を発表した際、その理由のひとつとして大統領権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相らとの面会を通し、日韓合意の順守を働き掛けることを説明していた。

 しかし、韓国側は面会日程の調整をなかなか進めず、聯合ニュース(電子版)は黄氏らとの面会について韓国政府が「ひとまず保留の方針を決めた」と報じ、その理由について「長嶺大使が帰任直後、両国の間で調整ができていない黄氏との面会を発表した『外交的欠礼』に対し、不快感を示したものとみられる」と分析している。

 韓国側はこうした見立てで、政府の対応を見守っている。

 韓国では日本との歴史問題に関して「日本政府は誠実に謝ろうとしない」「反省していない」などとし、これまで日本の首相が何度も公式に行っている謝罪を受け入る様子はない。

何度謝罪しても…

 日韓合意を発表した一昨年末のソウルでの記者会見でも、岸田文雄外相はこう述べた。

 「慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から、日本政府は責任を痛感している」