話の肖像画

中国人風刺漫画家・辣椒(5) マンガで中国を変えたい

 台湾に行く前、友人の紹介で、訪日した(当時次期総統候補だった)蔡英文氏に会いました。台湾の民主化を推進した民進党のリーダーに会えたことに感動しました。国民を見下す胡錦濤氏や習近平氏ら中国の政治家と全く違って、私たちと同じ目線で物事を見ており、とても親しみを感じました。

 その後、台湾で与野党の立法委員(国会議員)らとも会いましたが、魅力的な人ばかりでした。選挙の結果、国民党が下野しましたが、負けた候補が勝利者を祝福するスピーチを聞いて涙が出ました。中国国内では、権力闘争に敗れた敗者の一族郎党が粛清されることが一般的ですから。

 中国で人権派弁護士や民主化活動家が次々と逮捕される様子を毎日見ていたときは、中国の将来を悲観していました。日本に来て、中国の民主化を実現させるために頑張っている仲間を得ました。そしてこれだけ多くの人が応援してくれていることを知って、大きな勇気が湧きました。(聞き手 矢板明夫)=次回は前衛芸術家の篠原有司男さん

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