話の肖像画

中国人風刺漫画家・辣椒(5) マンガで中国を変えたい

2015年10月、当時台湾の次期総統候補だった蔡英文氏が来日した際、似顔絵をプレゼントした (本人提供)
2015年10月、当時台湾の次期総統候補だった蔡英文氏が来日した際、似顔絵をプレゼントした (本人提供)

 〈中国共産党の一党独裁体制を批判する風刺マンガを発表し続けているが、最近、身辺で奇妙なことが起こり始めている〉

 日本で近づいてくる在日中国人の中に、私の今の生活や、どんな人とつきあっているのかなどについて詳しく聞いた後、行方をくらます人がいます。この春、私と妻が日本の滞在ビザの延長手続きをする際も、不思議な体験をしました。

 友人の知人から紹介された東京の日本人行政書士にパスポートを預けました。「手続中」を示す入国管理局の印鑑付きの書類をもらい、安心して待っていたら、パスポートを受け取る日の直前に行政書士と連絡が取れなくなりました。入国管理局に問い合わせたところ、申請がされていなかったことが判明したのです。私がもらった書類は偽造されたものでした。すぐに入管に行き、事情を説明して手続きをしました。規定期間内に手続きをしなかったため、再発行にはかなり時間がかかります。4月中旬に英国に赴き、あるマンガの国際会議で講演する予定でしたが、行けなくなりました。

 その後、友人を通じて同行政書士と連絡が取れましたが、「すべて私の責任です。申し訳ありません」としか言わず、具体的な理由を言いませんでした。中国側に何かの弱みを握られ、指示を受けてやったのでは…。中国当局はこのような小細工は大好きですから。

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