韓国大統領選

告示で各党5候補らが届け出、文VS安の2強対決へ 安氏は議員辞職で退路立つ 保守低迷の中、対北安保が争点

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免に伴う5月9日投開票の大統領選は15日、告示に当たる候補者登録が始まり、各党5候補らが届け出た。左派系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補(64)を、中道左派の第2野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)候補(55)が僅差で追う2強対決の構図となっている。届け出は16日に締め切られ、17日に本格的な選挙戦がスタートする。

 安氏は自ら届け出を行い、「国民のため、必ず勝つ」と述べた。国会議員の辞職も表明し、退路を断つ姿勢を示した。文氏は代理人が届け出し、陣営は「国民全ての心で政権交代を成し遂げるよう手を握ってほしい」と訴えた。

 大統領選はこれまで、保守と左派系の争いだったが、朴槿恵容疑者と友人の崔順実(チェ・スンシル)被告の事件を受け、保守系旧与党が衰退。朴容疑者弾劾の世論に乗って支持率トップに立った文氏に対し、安氏は文氏に反発する一部保守層の支持も取り込み、急速に追い上げた。