セブン-イレブン 宅配サービスの外部委託でセイノーHDと提携 

 コンビニエンスストア最大手のセブン-イレブン・ジャパンが店員が弁当などの商品を客の自宅に届ける宅配サービスで、物流大手のセイノーホールディングスと提携したことが14日、分かった。セブンは宅配サービスを展開しているが、人手不足や接客業務の煩雑化で、十分な対応ができていなかった。セブンはセイノーHDとの提携で、宅配業務を外部委託し、サービスを向上させる。

 セイノーHDはセブンの宅配を代行する全額出資子会社を設立し、5月からサービスを本格展開する。まずは主婦ら女性を中心に約100人の配達員をそろえる。広島や埼玉、東京、愛知、岐阜、三重、石川、香川の1都7県の約150店で、宅配業務の代行を開始し、将来的には全国に拡大する方針だ。

 セブンは500円以上の商品を購入すると、無料で自宅に宅配する「セブンミール」を国内の7割超に当たる約1万4400店で展開している。高齢化や共働き世帯の増加で、宅配サービスの需要は高いとみられるが、まだ、サービスの認知度が低く、利用が広がっていない。セイノーとの提携で、今後、宅配サービス事業を拡大する。

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