話の肖像画

中国人風刺漫画家・辣椒(3) 何度も「お茶を飲まされた」

来日した著名なウイグル人権活動家ラビア・カーディル氏(右)と。カーディル氏もよく「お茶を飲まされた」 (本人提供)
来日した著名なウイグル人権活動家ラビア・カーディル氏(右)と。カーディル氏もよく「お茶を飲まされた」 (本人提供)

 〈インターネット上で多くの政治風刺マンガを発表したことで、中国の治安当局に呼び出されて脅された。中国では警察から尋問されることを「お茶を飲まされる」という隠語で表現する〉

 最初に「お茶を飲まされた」のは2011年でした。その年、各地方の人民代表大会(議会)の選挙がありました。中国の選挙は共産党委員会が決めた候補者しか当選できない仕組みですが、この年は当局の指名ではない独立候補が立候補する動きがありました。独立候補の当選を願い、「一人一票、中国を変えよう」と訴えるマンガを描いて発表しました。警察がやってきたのは、その約1週間後でした。2人の男が玄関前で「市役所の者です」と名乗ったのでドアを開けると、警察手帳を見せられました。イラストの件で事情を聴きたいとして、「明後日、お茶を飲みましょう」と時間と場所を指定してきました。犯罪者扱いされたことへのショックが大きく、それから2晩、投獄される夢を見続けて、よく眠れませんでした。

 〈初めてお茶を飲まされたとき、治安当局者から「密告者」になるよう持ちかけられた〉

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