歴史戦・第17部新たな嘘(下)

改変された「不都合な事実」 慰安婦勧誘、朝鮮人から日本人に… 「守り人」には北朝鮮の影も

 挺対協は世界に慰安婦問題を広める活動を展開してきた。「日本軍『慰安婦』問題解決のための世界一億人署名」活動には学生たちも参加している。挺対協の会報には、寄付者の名前も記されており、その中には日本からの支援もあった。「JR北海道労組青年部」「憲法9条-世界へ未来へ連絡会」「済州沖縄平和紀行団」などの団体や個人名が並ぶ。

 挺対協は27(2015)年12月の慰安婦問題に関する日韓合意について「屈辱的な合意」(常任代表・尹美香)と反対している。博物館では日韓合意の時点で存命だった46人の元慰安婦のうち、日本政府が拠出した10億円を基にした現金支給を34人が受け取ったことなど一言も紹介されていない。

 尹は挺対協の会報で、日本政府が韓国との約束を履行したことには触れず、「日本軍性奴隷制問題の正しい解決を通して、被害者の名誉と人権を回復させる」ことを訴えている。

 博物館の売店で売られている日本語の冊子『〈平和の少女像〉はなぜ座り続けるのか』の中で、日韓合意に反対する中央大教授、吉見義明はこう主張した。

 「〈少女像〉というのは再発防止のためにつくられた記念碑です。それを加害者側が撤去するように要求するのは、あり得ないことです」

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 韓国第2の都市、釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたのは昨年末。日本政府は撤去を求めているが、像はいまでも置かれたままだ。