歴史戦・第17部新たな嘘(下)

改変された「不都合な事実」 慰安婦勧誘、朝鮮人から日本人に… 「守り人」には北朝鮮の影も

 「『父母にあいさつしてから行きたい』と懇請したにもかかわらず、男は『時間がない。急ごう』と言って、手を引っ張っていった。泣きながら連れて行かれた。男の前を歩かされ、約1時間後に旅館に連れて行かれた。部屋は、外から鍵がかけられ、同じような年齢の娘たちが14、15人おり、どこに何のために連れて行かれるのか分からず泣いていた。翌日、旧日本軍の軍人3人が、列車に乗せて3日かけて上海駅まで連れて行った」(判決文の表現を基本に一部要約)

 裁判所に提出した陳述書で、李は見知らぬ朝鮮人の男の甘言に乗せられたことを明確に述べていた。この男はおそらくは人身売買を生業とする朝鮮人女衒だったのだろう。

 だが、訃報を伝えた一部の韓国メディアは李の経歴を次のように説明した。

 「17歳の時に『米の飯、良い服ももらえるという日本人の話にだまされて』日本軍に連れていかれ…」(4月5日、ハンギョレ電子版)

 不都合な事実は、後から改変してもよいというのだろうか。一人の元慰安婦の死とともに、また一つ「偽史」が追加された。

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 韓国の学生たちが慰安婦問題を広めるためボランティアとして働いている施設がソウル市内にある。元慰安婦の経験を記憶・教育するため、反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が平成24(2012)年5月に開設した「戦争と女性の人権博物館」だ。